英検3級合格までの勉強法・スケジュール・おすすめテキスト

英検3級は、中学卒業程度の英語力が問われる資格試験です。リーディング・リスニング・ライティング、さらに二次試験の面接まであり、英語の総合力が求められます。高校受験や大学入試、さらには就職活動の場面でも「英検3級以上取得」が評価されることがあり、早めに取得しておくことで将来の選択肢が広がります。

しかし、「何から始めればいいの?」「どれくらいの期間で受かる?」と不安に思う人も多いはず。そこで本記事では、初心者でも英検3級に合格できるよう、効率的な勉強法、3か月での合格スケジュール、おすすめ教材をわかりやすく紹介します。英語が苦手な人も、忙しい社会人も、無理なく続けられる方法を提案しますので、ぜひ参考にしてください!

目次

英検3級は、リーディング・ライティング・リスニング、そして二次試験として面接が行われる4技能型の試験です。それぞれの試験内容と配点を理解し、バランスよく対策することが合格への近道となります。

試験の内容と配点

一次試験

■ リーディング(筆記)

  • 出題内容:短文空所補充(語彙・文法)、会話文、長文読解
  • 問題数:約30問
  • 試験時間:50分

■ ライティング(筆記

  • 出題内容:英作文(短いエッセイ形式。指定トピックについて自分の意見を書く)
  • 問題数:1問(英作文1問のみ)
  • 試験時間:リーディングと合わせて50分(まとめて実施)

■ リスニング

  • 出題内容:会話文や説明文を聞き取り、設問に答える
  • 問題数:約30問
  • 試験時間:約25分

一次試験では、リーディング・ライティング・リスニングそれぞれのスコアが出され、総合的な判定が行われます。

二次試験

■ スピーキング(面接)

  • 出題内容:音読+内容に関する質問+自分の意見を述べる
  • 試験時間:約5分

面接ではカードに書かれた英文を音読したあと、試験官からの質問に英語で答える形式です。短い時間ですが、自然な受け答えが求められます。

    合格基準(スコアとCSEスコアの目安)

    英検の合格判定は「何点取ったか」ではなく、「どれくらいできたか」という**英語力の目安(CSEスコア)**で判断されます。CSEスコアとは、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング、それぞれに「○点」という数字がつくシステムです。

    たとえば3級では、

    • リーディング、ライティング、リスニングの平均スコアが合格基準を満たしていれば一次試験合格
    • 二次試験(スピーキング)も別に合格基準スコアを満たす必要あり

    となっています。

    つまり、
    「リーディングだけすごく高得点、リスニングがボロボロ」
    ではなく、
    「すべての分野でバランスよく点を取る」
    ことが大切です。

    参考:英検3級のスコア目安
    • 各技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)でそれぞれ 600点前後(満点750点) を目指すと安全圏です。

    特に苦手分野がある場合は、早めに克服しておきましょう!

    英検3級に合格するために必要なのは、「中学英語をしっかり理解しているかどうか」です。特別に難しい文法や単語が出題されるわけではありませんが、基礎を着実に押さえておくことが合格のカギとなります。

    単語・熟語力

    目安として、英検3級では約1300語程度の単語・熟語を知っていることが求められます。中学で学ぶ基本単語(動詞、形容詞、名詞)に加えて、

    • 自然・環境に関する単語
    • 学校生活・趣味・家族に関する単語
    • 簡単な時事系単語(ニュースでよく聞く語)なども出題されることがあります。

    単語力を強化することで、リーディング問題もリスニング問題もぐっと解きやすくなります。

    文法力

    文法のレベルも基本は中学英語です。特に以下の分野はよく問われるので、重点的に復習しておきましょう。

    • 現在完了(have+過去分詞)
    • 受動態(be動詞+過去分詞)
    • 関係代名詞(who, which, that)
    • 不定詞・動名詞(to+動詞、動詞+ing)
    • 仮定法(If I were you, …)

    英検では、正確な文法知識に加えて、「文章の中で正しい表現を自然に選べるか」が試されます。

    リスニング力とスピーキング力

    英検3級のリスニング問題は比較的短い会話文が中心ですが、英語独特のリズムやスピードに慣れていないと聞き取れません。日常会話表現(How about ~? / Would you like ~? など)を聞き慣れておくことが大切です。

    また二次試験(面接)では、簡単な質問に英語で答える力が求められます。
    難しい答えを用意する必要はありませんが、聞かれたことに「一言だけ」でなく、理由を添えて答える練習をしておくと高得点につながります。

    英検3級に合格するためには、しっかりとした学習計画を立てることが重要です。特に英語の基礎力に不安がある人は、計画的に勉強を進めることで合格に近づけます。ここでは、一般的な「3か月合格スケジュール」と、忙しい人向けの「時短スケジュール」の2パターンを紹介します。

    3か月で合格するためのスケジュール例

    【1か月目】基礎力固め

    • 毎日英単語を50〜100語覚える(パス単を活用)
    • 中学文法(特に現在完了・受動態・関係代名詞)を総復習
    • リスニングを1日10分聞き流し(慣れることを重視)

    【2か月目】演習強化期間

    • 過去問を週2〜3回ペースで解く
    • ライティング練習:週2本(模範解答を真似して型を覚える)
    • リスニング:問題演習を通じて設問形式に慣れる

    【3か月目】仕上げと実践演習

    • 模試形式での通し練習を週2回
    • 面接(スピーキング)対策スタート
      → 音読練習+予想質問への回答練習
    • 苦手分野(文法・リスニング・ライティング)を重点的に復習

    このスケジュールをしっかりこなせば、合格圏内に十分届きます!


    社会人や忙しい人向け時短スケジュール例

    基本方針

    • 1日30分〜1時間でもOK。
    • スキマ時間を有効活用する(通勤中に単語アプリ・リスニングなど)

    ポイント

    • 単語:通勤・通学時間にスマホアプリ(mikanなど)で暗記
    • 文法:週末にまとめて2〜3時間、まとめて復習
    • 過去問:週1回、時間を計って解く(特にリーディングとリスニング)
    • 面接対策:音読とQ&Aを音声録音して、自分の受け答えをチェック

    忙しい人でも、毎日少しずつ継続すれば英語力は着実に伸びます。特にリスニングと英作文は、短時間でも反復練習が効果的なので、必ず日々のルーティンに取り入れましょう。

    英検3級は、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング(面接)の4技能をバランスよく対策する必要があります。それぞれの特徴に合わせた勉強法を取り入れることで、効率的に得点力を伸ばしましょう。


    リーディング対策

    リーディングパートでは、短文穴埋め問題、会話文問題、長文読解問題が出題されます。
    重要なのは、単語力+設問の読み方です。

    勉強法のポイント
    • 単語を毎日コツコツ覚える(できれば過去問・教材に出てきた単語はすぐに覚える)
    • 文法問題はパターンを押さえる(受動態、関係代名詞、時制などよく出る文法を重点的に)
    • 長文問題は「設問を先に読んでから本文を読む」方法を習慣化する
      先に質問を知っておけば、本文を読むときに必要な情報に意識が向きやすい!
    コツ
    • 本文を「全部理解しよう」としなくてOK!
      必要な部分だけを素早く拾い読みする意識を持つと時間管理が楽になります。

    ライティング対策

    英検3級では短い英作文(25〜35語程度)を書く問題が出ます。テーマに対して「自分の意見+理由を2つ」書くのが基本パターンです。

    勉強法のポイント
    • まずは「英作文の型」を覚える(意見+理由①+理由②+まとめ)
    • よく出るテーマ(好きな季節、スマートフォンの使い方、友達との過ごし方など)で練習
    • 書いた作文は、できるだけ誰か(先生や英語得意な友人)に見てもらうか、模範解答と比較して修正
    コツ
    • 難しい単語や文法を無理に使わず、簡単な表現を正しく使うことが高得点につながります!

    リスニング対策

    リスニングは、会話の流れや話し手の意図を把握する力が問われます。短い会話や説明文に慣れておくことが重要です。

    勉強法のポイント
    • 毎日10〜15分、英語音声を聞く習慣を作る(英検公式リスニング素材がおすすめ)
    • 聞いた内容を一言でまとめる練習をする(Who? What? When? を意識)
    • 聞き取れなかったら、スクリプトを見ながらリピート練習
    コツ
    • 全部完璧に聞き取ろうとせず、設問の答えに必要な情報を拾う意識が大切です。
    • 先に設問内容を見てからリスニングに入ると、ぐっと正答率が上がります。

    面接(二次試験)対策

    二次試験(スピーキング)は、カードに書かれた英文を音読し、その内容に関する質問に答える形式です。

    勉強法のポイント
    • 毎日、短い英文を音読する(発音やリズムに慣れる)
    • 過去問の「面接カード」を使って、模擬面接を行う
    • 質問パターンを覚え、即答できるようにする
    コツ
    • 答えに困ったら、Yes/Noだけで終わらず、理由を1文追加する
      (例:”Yes, because I like sports.”)

    面接は「英語を話すことに慣れているか」が大きなポイントです。恥ずかしがらずに声に出す練習を重ねましょう!

    総合対策におすすめの教材

    英検3級をひとつひとつわかりやすく。

    Gakken
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    この教材は、英語に苦手意識がある初心者にも非常にわかりやすい構成になっています。フルカラーのイラストとやさしい日本語解説で、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能をバランスよく学べます。公式サイトから音声ダウンロードも可能で、耳からの学習にも対応。英検3級対策が初めての人にとって、最初の一冊にぴったりです。

    おすすめできる人
    • 英検対策が初めての中学生・高校生
    • 英語に苦手意識がある社会人
    • ゼロから英検3級を目指したい人

    英検3級総合対策教本

    英検3級の出題傾向を分析し、ポイントを押さえた学習ができる本格派教材です。単なる問題集ではなく、各セクションにしっかり解説がついており、苦手分野を自覚しながら克服できる設計になっています。特にライティングと面接対策に強く、一次試験・二次試験のどちらにも対応可能。基礎力がある程度ついた後の「得点力強化」に最適です。

    おすすめできる人
    • 基礎は一通り終わったので実践演習をしたい人
    • 本番形式に慣れたい人
    • 総合的に得点力を伸ばしたい人

    単語・熟語対策におすすめの教材

    英検3級 でる順パス単

    「でる順」という名の通り、英検に出やすい単語から順に効率的に覚えられる単語帳です。見出し語には例文がつき、覚えるだけで簡単な英作文にも応用できる構成。さらに音声データも付属しており、単語学習とリスニング対策を同時に進められるのが強みです。短期間で合格を目指す人にも非常に使いやすい一冊です。

    おすすめできる人
    • 英検3級合格に必要な単語を効率的に覚えたい人
    • 通勤・通学時間を活用して暗記したい人
    • リスニング対策も一緒に進めたい人

    寝る前5分暗記ブック 英検3級

    「忙しくてまとまった勉強時間が取れない」という人に向けた暗記本です。イラストや語呂合わせを使った楽しい工夫が満載で、わずか5分で1レッスン完了する設計になっています。短時間のスキマ学習で暗記を積み上げられるため、モチベーションを保ちやすく、特に英語学習初心者や小中学生に向いています。

    おすすめできる人
    • 暗記が苦手で、楽しく覚えたい人
    • まとまった勉強時間が取りづらい人
    • 小学生や中学生など、勉強習慣を作りたい人

    ライティング・面接対策におすすめの教材

    英検3級ライティング大特訓

    アスク
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    『英検3級ライティング大特訓』は、英検3級の英作文問題に完全特化した専門教材です。
    英検3級では「あなたは○○についてどう思いますか?」という形で短いエッセイを書くことが求められますが、本書ではその回答パターンを徹底的に練習できます。

    おすすめできる人
    • 面接(スピーキング)に不安がある人
    • 英作文の書き方がよくわからない人
    • 実践力を短期間で鍛えたい人

    短期間集中型におすすめ

    DAILY15日間 英検3級 集中ゼミ 7訂版

    わずか15日間で一次試験突破を目指す短期集中型の教材です。1日ごとに学習テーマが設定されており、リーディング・リスニング・ライティングをバランスよく強化できます。試験直前で焦っている人でも、この本なら無駄なく重要ポイントを抑えられるので、直前期の総仕上げにも非常に効果的です。

    おすすめできる人
    • 英検対策が初めての中学生・高校生
    • 英語に苦手意識がある社会人
    • ゼロから英検3級を目指したい人

    過去問演習におすすめ

    2025年度版 英検3級 過去6回全問題集

    最新6回分の過去問題を収録しており、英検本番の出題形式や難易度に慣れるのに最適です。解説も丁寧で、間違えた問題の復習がしやすくなっています。さらにリスニング音声も付属しており、実際の試験と同じ形式で模擬練習が可能です。合格を目指すなら、最低1冊は過去問集を持っておきたいところです。

    おすすめできる人
    • 実践形式で力試しをしたい人
    • 試験本番の感覚を身につけたい人

    英検3級の勉強を進める中で、ありがちな失敗パターンをあらかじめ知っておくことで、効率よく合格を目指せます。ここでは、特によく見られる失敗例と、それを防ぐための対策を紹介します。

    単語学習を後回しにしてしまう

    英検3級は単語力が合否を左右する試験ですが、「文法や長文対策ばかりして単語暗記を後回しにする」ミスは非常に多いです。単語がわからないと、リーディングもリスニングも正答率が伸びません。

    対策
    • 毎日の学習に「単語10分」を必ず組み込む
    • 通勤通学中やスキマ時間にアプリで反復暗記する

    リスニング対策を「聞き流し」だけで済ませる

    リスニング力は「ただ聞くだけ」ではなかなか伸びません。英検では設問に答える力(=内容理解)が必要です。

    対策
    • リスニング音声を聞いたあと、内容を一言で要約する練習をする
    • スクリプトを確認して「何が聞き取れなかったか」をチェックする

    英作文・面接対策を直前に始める

    英作文と面接(二次試験)は「型」を体に覚えさせる時間が必要です。直前対策だけでは不安が残りやすいです。

    対策
    • 少なくとも試験2か月前から、週1〜2回の英作文・面接練習を始める
    • 音読と英作文は「慣れ」が重要。早めに練習を習慣化する

    このような失敗を避け、バランスよく対策を進めることで、英検3級の合格率はぐっと高まります!

    英検3級は、中学卒業程度の英語力があれば十分に合格を目指せる試験です。しかし、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングと幅広い技能が問われるため、計画的にバランスよく対策を進めることが成功へのカギとなります。

    今回紹介したスケジュールや勉強法を参考に、単語力・文法力の基礎を固めたうえで、過去問演習やライティング、面接練習にも取り組んでいきましょう。
    特に、英作文と面接は「型」を覚えたうえで、繰り返し練習することが重要です。

    自分に合った教材を選び、毎日コツコツと積み上げれば、英検3級合格は決して難しい目標ではありません。焦らず、着実にステップを踏みながら、自信を持って本番に臨んでください!

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