FP技能検定 3級・2級
FP試験に、時間とお金をかける意味があるか。
FP3級・2級を受けたときに、決める前に知りたかったことをまとめています。きんざいとFP協会の どちらで受けるか、3級を飛ばしていきなり2級でいいのか、教材にどこまでお金をかけるか。 調べると答えが割れる問いばかりだったので、自分が何を見てどう決めたかを、公式情報と一緒に残しています。
どこから読むかFP3級・2級を受けるまでに、何をどの順に決めるかFPのCBT化で、何が変わって何が変わらないか
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FPのCBT化で、何が変わって何が変わらないか
6分結論CBT化で変わったのは受け方で、試験の中身ではありません。日本FP協会の案内は「出題形式や合格基準に変更はありません」と明記していて、試験時間(2級は学科120分・実技90分)も問題数も同じです。変わったのは、受検日を自分で選べること、受検者ごとに問題が違うこと、テストセンターのPCで解答すること、次に受けられるのが前回の合格発表日の翌日以降になったこと、公表される過去問が年1セットになったこと、法令基準日が実施期間ごとの帯になったことです。だから紙試験時代の情報は、試験範囲の枠組み・出題形式・合格基準・試験時間について書かれた部分は今も使え、日程・申込み・会場・過去問の入手について書かれた部分は使えません。同じ分野の説明でも、法令や数値は基準日で変わるので別扱いになります。2級は2025年4月1日から、3級はその前年度からで、2級の一斉方式のペーパーは2025年1月試験で終わりました。1級は今も一斉方式のペーパーです。なお実施期間と休止期間は年度で変わり、CBT化を告知した公式の案内でさえ日程の部分は既に古くなっているので、そこは毎年の試験日程ページで確かめます。
FP2級の独学は、どこで足りなくなるか
9分結論独学が足りなくなる地点は、やる気や理解の速さではなく3つの外形で見えます。1つめは法令基準日で、2級・3級のCBTは当年6月から翌年5月までに受ける分が当年4月1日施行の法令を基準にするため、6月をまたぐかどうかで1年ずれます。公表されるのは終わった1年分の問題なので、いつ受ける場合でも、その時点で手に入る最新の公表分は自分の受検回より1つ前の基準日になります。教材は有料か無料かではなく、受検する回と一致する基準日か対応年度が明記されているかで判定でき、その照合を自分で引き受けるかどうかが分かれ目になります。2つめは演習量で、日本FP協会が無料で公表するCBTの2級は2026年5月公表分までで2セット、毎年5月下旬に1セットずつ増えます。3つめは実技の形式で、協会の実技は多肢選択式に記述式が加わるため選択肢を選ぶ演習だけでは残ります。ただし記述の採点基準や部分点の有無は試験要綱に書かれていないので、そこを前提にした対策は根拠を持ちません。切れた地点ごとに足すものは違い、講座が候補になるのは有料の教材でも埋まらなかったときで、それは別記事の判断です。
FP2級を今年は見送るか
7分結論公式の資料で見送りに期限が付くのは、一部合格を持っている場合と、AFP認定研修を受講中で修了していない場合でした。学科または実技の免除は合格した試験実施日の翌々年度末で切れ、認定研修は原則として受講開始から1年以内の修了が要ります。受検資格そのものには、協会の試験要綱にもきんざいの受検資格ページにも有効期限の記載が見当たりません。実務経験のルートは基準が受検申請時点なので、待つほど年数が積み上がります。AFPの登録期限も「2級に合格した試験日」と「認定研修修了日」の遅いほうが起点で、見送っても縮む向きには動きません。確実に増えるのは制度の側ではなく手元のコストで、6月をまたぐと教材と過去問の法令基準日が1年古いものになります。予約済みなら受検日の3日前まで、1,100円か1,287円のキャンセル手数料で降りられます。
FP2級はどのくらい難しく、どのくらい時間がかかるか
4分結論2級学科の合格率は、同じ問題でも団体で大きく割れます。差は試験の難しさではなく受検層(母集団)の違いによります。この試験では、合格率だけで難易度を測れません。合格率が難易度を表さない理由は試験ごとに違うので、ほかの試験にそのまま持ち出せる説明でもありません。運営者は過去問演習中心で短期間に合格しましたが、これは条件を限った紙試験時代の1例で、勉強時間の目安にはなりません。他人の合格率や時間より、自分で過去問を解いたときの正答率で合格ラインとの距離を測るのが確実です。
FP2級と宅建、どっちが難しいか
8分結論合格率だけを並べると宅建のほうが難しく見えますが、2つの数字は同じものを指していません。FP2級の合格基準は学科が60点満点中36点で固定されていて、公表合格率は同一問題でも実施団体で大きく割れます。宅建は合格基準点そのものが年度ごとに動き(直近10年で50問中33点から38点)、そのうえで合格率は10月試験で15.4%から18.7%の範囲に収まってきました。集計している期間もそろっていません。つまり宅建は何点取れば受かるかを受ける前に確定できず、FPは確定できます。ここから先で比べられるのは3つです。受ける前の条件は逆向きで、宅建は誰でも受験でき、FP2級は3級合格などの受検資格が要ります。落ちたときのコストは、宅建が年1回で次は12か月後・8,200円は返らないのに対し、FP2級は前回の合格発表日の翌日以降に受け直せます。合格したあとに要るものも違い、FP技能士は合格で名乗れますが、宅建士は登録と宅地建物取引士証の交付が別に必要です。どちらが難しいかを決めるより、1回の失敗に何を払えるかで選ぶほうが判断には使えます。