英語の勉強をはじめたばかりの小学生にぴったりのテスト、それが「英検5級」です。むずかしいイメージがあるかもしれませんが、英検5級は中学1年生くらいの内容が中心で、はじめての英語チャレンジにちょうどいいレベル。
「どうやって勉強したらいいの?」「どんな本を使えばいい?」と心配になるかもしれませんが、大丈夫!コツをおさえて毎日少しずつがんばれば、ちゃんと合格できます。
この記事では、英検5級ってどんなテスト?というところから、楽しく覚える勉強法やおすすめの本、スマホやタブレットで使えるアプリまで、わかりやすく紹介します。これから英検にチャレンジしてみたい小学生のみなさん、ぜひ読んでみてくださいね!
英検5級の概要と出題形式
英検5級とは?
英検5級は、「英語を初めて学ぶ人向け」の入門レベルの検定です。中学1年生程度の単語や文法を中心に出題されるため、小学生でも取り組みやすく、英語学習のはじめの一歩として人気があります。
国際的な英語力の指標である「CEFR(セファール)」では、英検5級はA1レベル未満と位置づけられており、英語でのあいさつや簡単な質問への応答など、基礎的なコミュニケーション力が求められます。TOEICやTOEFLなどの試験と比べても、英検5級は圧倒的にやさしい内容なので、英語に自信がなくても安心して受けられます。
また、英検5級の合格率は約80%前後とされており、しっかり対策をすれば多くの受験者が合格を目指せるレベル感です。
試験の構成と内容
英検5級は、リーディング(読む)とリスニング(聞く)がメインのテストです。希望者はスピーキング(話す)にもチャレンジできます。
短い会話文や文章の空欄を埋める「空所補充問題」や、絵とセットになった簡単な英文の内容理解などが出題されます。全部で25問、マークシート形式で選ぶだけなので、書く力は必要ありません。
会話やアナウンスを聞いて、正しい答えを選ぶ問題です。英検5級では、ゆっくり・はっきりとした英語が使われるので、英語が初めてでも聞き取りやすいのが特徴です。リスニングは25問、全体の半分を占める重要なパートです。
インターネットを使ったオンライン面接で、音声にこたえる形式。自分の名前を言ったり、簡単な質問に答える内容です。スピーキングは合否に影響しないので、「話す力をためしてみたい!」という人だけ受けてもOKです。
英検5級合格に必要な勉強時間と学習計画
「英検5級って、どれくらい勉強したら受かるの?」と気になる人も多いはず。じつは、30〜50時間くらいの勉強をすれば、しっかり合格を目指せると言われています。
たとえば、毎日20分ずつ勉強すれば、だいたい2〜3か月で合格レベルに近づけます。夏休みや冬休みなどを使って集中して取り組むのもおすすめです。
いつから始めればいいの?
英検は年に3回(春・秋・冬)あるので、テストの日にちを先に決めておくことが大切です。そして、そこから逆算して「何をいつまでにやるか」を考えると、ムリなく勉強を続けられます。
たとえば…
- 3か月前:単語と文法の基礎からスタート
- 2か月前:リスニングや長文読解の練習をはじめる
- 1か月前:模擬試験で本番に近い練習をする
こんなふうに、すこしずつステップアップしていくのがコツです。
毎日の勉強時間の目安は?
小学生の場合は、長い時間よりも短くて毎日コツコツが合格のカギ。1日15〜20分だけでも、毎日続ければしっかり力になります。
「今日は単語カードを10こだけ」「明日はリスニングを1問だけ」など、“少しだけ”を習慣にすることがいちばん大事です。
小学生が英検を目指す場合、計画的なスケジューリングが難しいこともあります。テスト日から逆算したスケジュール表や、学習記録のチェックリストを一緒に作ってあげると、モチベーションを保ちやすくなります。
「がんばってるね」「あと少しだね」といった声かけも、継続の大きな力になります。
英検5級の効率的な勉強法
英検5級に合格するには、むやみにたくさん勉強するのではなく、「英語にふれる時間を毎日つくること」」ことが大事です。
ここでは、リーディング・リスニング・スピーキング、それぞれの勉強法を紹介します。
リーディング(読む力)
よく出る単語をおぼえよう
英検5級では、「family(家族)」「school(学校)」「apple(りんご)」などの生活に身近な単語が出ます。まずは100語くらいをしっかり覚えるのが目標です。
- フラッシュカードを使う(イラスト+英単語)
- クイズアプリでゲームのように覚える
- ノートに「英単語+日本語+え」を書いて、自分だけの英単語帳を作る
音読で文の形になれよう
単語だけでなく、「This is a dog.」のような簡単な文の形も覚える必要があります。文は声に出して読むと、自然と形が頭に残ります。
- 毎日2〜3文を音読(朝や寝る前の習慣に)
- 読んだあとに「これはどういう意味?」と考えてみる
- 覚えた文を使って、自分なりの例文を作ってみる
リスニング(聞く力)
英語を毎日聞く「耳トレ」
英語は聞きなれないと「全部わからない…」と感じやすいです。だからこそ、とにかく毎日少しずつ英語を聞くことがコツです。
- 英検用のCDや音声アプリを毎日5〜10分聞く
- 「聞きながら絵を見て内容を想像」する練習
- 聞き終わったあとに「何の話だった?」と親子で会話してみる
シャドーイングで「まねっこ練習」
聞いたあとに、すぐ同じように声に出して話してみる「シャドーイング」という練習がとても効果的です。
- 1文ずつ止めてマネする(ゆっくりモードもOK)
- アニメキャラのように感情をこめて話すと楽しい!
- 家族で交代しながら「リスニングごっこ」
スピーキング(話す力)
英検5級のスピーキングは、希望する人だけが受けるテストですが、「せっかくならチャレンジしてみたい!」という人に向けて、おすすめの練習方法を紹介します。
まずは「自己紹介」から
- 名前、好きな食べ物、好きなスポーツなどを英語で言えるようにする
例:「My name is Haruto. I like soccer.」
質問にこたえる練習
- What is this?(これは何?) → It’s a dog.
- How are you?(元気?)→ I’m fine, thank you.
練習のコツ
- 鏡の前で話すと表情もチェックできる
- ぬいぐるみと会話する「英語ごっこ」も楽しい!
- スマホで録音して、自分の声を聞いてみるのも◎
- カレンダーに「できた日」に〇やシールをつける
- 「1日1英語ルール」:単語1個 or 文1個だけでOKの日も作る
- 保護者の方は「できたね!」「昨日よりスムーズだったね」とほめる言葉が魔法になります
まとめ
- 英単語 → イラストやカードで楽しく
- リスニング → 毎日少しずつ「英語を聞く耳」に
- スピーキング → 声に出す習慣がポイント
- 毎日続けることが、いちばんの「必勝法」です!
英検5級におすすめの教材・アプリ
英検5級に合格するためには、自分に合った教材を選ぶことがとっても大切です。
ここでは人気の問題集・参考書を紹介します。どれもわかりやすくて、はじめての英検にぴったりですよ!
7日間完成 英検5級 予想問題ドリル
試験直前の総まとめにぴったりな一冊!この教材は、1日ごとに取り組める7つのユニットで構成されており、1週間で英検5級の出題範囲を効率よく復習できます。リスニング問題にも対応しており、音声はスマホで手軽に再生可能。すべての問題が本番形式に近いため、「時間配分」「問題の感覚」にも慣れることができます。直前対策や、短期間で仕上げたい方におすすめです。
- 英検の試験日まで1〜2週間しかない人
- 一通りの勉強は終わっていて、仕上げに模擬問題を解きたい人
- 問題を解いて覚えるタイプの学習スタイルが合う人
- スキマ時間で1日分だけ集中して勉強したい人
英検5級をひとつひとつわかりやすく。
カラフルな紙面と、やさしい言葉づかいで解説されたこの本は、小学生や英語が苦手な中学生におすすめ。1ページずつ進められる構成で「英語が少しずつわかってきた!」という達成感が得られます。特に文法の説明がとてもていねいなので、「なんとなくわかる」を「自信を持って答えられる」レベルに変えてくれます。
- 英検の勉強が初めての小学生・中学生
- 文法や単語の意味をしっかり理解してから進みたい人
- 学校の勉強にも役立てたい人
- 1日1ページなど、自分のペースでコツコツ進めたい人
小学生のためのよくわかる英検5級合格ドリル

この教材は、英検5級に初めて挑戦する小学生向けに開発された、わかりやすく楽しく学べるドリルです。全ページオールカラーで、豊富なイラストや図解を用いて、英検に必要な知識をやさしい言葉で解説しています。また、すべての漢字にふりがなが付いており、低学年のお子さまでも安心して取り組めます。
リスニング対策として、音声ダウンロードや動画による単語復習が可能で、視覚と聴覚の両方から英語を学べます。さらに、巻末には本番そっくりの予想問題とマークシートが収録されており、試験前の実践練習にも最適です。スピーキングテストにも対応しており、別冊の「スピーキングテストまるわかりBOOK」で、試験の全体像を丁寧に解説しています。
- 英検5級に初めて挑戦する小学生
- 漢字の読み書きに不安がある低学年の児童
- リスニングやスピーキングの対策もしたい方
- 英検の試験形式に慣れておきたい方
英検5級 でる順パス単

『英検5級 でる順パス単』は、英検5級合格を目指す受験者のための単語集です。過去5年間の英検過去問題を徹底分析し、出題頻度の高い単語を「でる順」に掲載しています。これにより、効率的に重要な語彙を習得することが可能です。
本書には、英検5級に頻出する単語や熟語が収録されており、各単語には日本語訳と例文が付いています。また、無料の音声ダウンロードやアプリ「英語の友」を利用することで、発音やリスニングの練習も行えます。さらに、学習成果を確認できるミニテストも用意されており、定着度をチェックしながら学習を進めることができます。
- 英検5級合格を目指す小学生から中学生の方
- 短期間で重要な単語を習得したい方
- リスニングや発音の練習も行いたい方
- 自分の学習成果を確認しながら進めたい方
英検リスニングマスター 5級4級
「英検リスニングマスター 5級4級」は、英検5級・4級のリスニング対策に特化した無料アプリで、全550問という豊富な問題数を収録。実際の試験と同じ形式に対応しており、イラスト付きの選択問題や会話文の聞き取りなど、本番を想定した実践的なトレーニングが可能です。
学習モードは、1問ずつ答え合わせができる「ステージモード」と、模試形式で挑戦できる「実戦モード」から選べ、学習スタイルに合わせて使い分けられます。また、間違えた問題を登録してくり返し練習できる「苦手克服機能」や、学習の進み具合をグラフで確認できる「成績表示機能」なども搭載。初学者からリスニング強化を目指す方まで幅広く対応する、高機能な学習ツールです。
- 英検5級・4級のリスニング対策をしたい方:試験形式に沿った問題で、実践的なリスニング力を養えます。
- 小学生や中学生の英語学習者:イラストを用いた問題や、わかりやすい解説で、英語学習の初期段階でも取り組みやすい設計です。
- 苦手なリスニングを克服したい方:間違えた問題を繰り返し練習できる機能があり、苦手分野の強化に役立ちます。
- 無料で質の高いリスニング教材を探している方:550問もの問題が無料で提供されており、コストをかけずに充実した学習が可能です。
比較表
教材名 | 対象レベル | 特徴 | リスニング対応 | スピーキング対応 | 書き込み式 | 価格帯 |
---|---|---|---|---|---|---|
7日間完成 英検5級 予想問題ドリル | 小学生〜中学生(試験直前対策) | 7日で本番形式を総仕上げ | ◯(音声DL) | △(演習なし) | × | 1,000円前後 |
英検5級をひとつひとつわかりやすく。 | 英語初心者、小学生・中学生 | 文法・単語を丁寧に解説、書き込み式 | ◯(CD付) | △(なし) | ◯ | 1,200円前後 |
小学生のためのよくわかる英検5級合格ドリル | 小学生(特に低学年向け) | ふりがな・イラストで理解しやすい | ◯(音声DL・動画) | ◯(別冊ガイドあり) | ◯ | 1,300円前後 |
英検5級 でる順パス単 | 小学生〜中学生(単語集中) | でる順で単語を効率的に習得 | ◯(アプリ連携) | × | × | 900円前後 |
英検リスニングマスター 5級4級 | 小学生〜中学生(リスニング強化) | 550問収録の無料リスニングアプリ | ◎(リスニング特化) | × | × | 無料 |
小学生・社会人別の勉強ポイント
小学生の場合
保護者と一緒に取り組むコツ
小学生が英検に取り組むときは、保護者のサポートが大きな力になります。特に低学年のうちは、自主的に学習を続けるのが難しいこともあるため、日々の声かけや勉強の習慣づけが大切です。
- 毎日同じ時間に取り組む「おうち英語タイム」を設定
- 勉強が終わったらシールを貼るなど、達成感を見える化
- 「今日も頑張ったね!」のひとことが、次の日のやる気に
一緒に音読をしたり、リスニング問題を一緒に聞いて答えを考えたりと、親子で“ゲーム感覚”で関わるのも継続のポイントです。
ゲーム感覚で継続する方法
小学生にとって「楽しさ」は大事なモチベーション。英検5級の勉強も、「クイズ形式」「カードゲーム」「タイムアタック」など、遊びの要素を取り入れることで長続きします。
- フラッシュカードで英単語バトル
- 音声を聞いて「何の絵?」クイズ
- 音読で「誰が一番発音上手か大会」
勉強というより「英語のあそび時間」に変える工夫で、自然と力が身につきます。
社会人・大人の場合
スキマ時間の活用
仕事や家事に追われがちな社会人にとっては、まとまった学習時間を確保するのが難しいという悩みも。そんな時は、スキマ時間の有効活用がカギです。
- 通勤中にリスニングアプリで耳を英語に
- スマホで1日5単語だけ覚える習慣
- 食事やお風呂の前に「5分だけ文法確認」ルール
「少しでもやった」という積み重ねが、試験前の大きな差になります。
継続のモチベーション維持法
社会人の英語学習では、「なんのために勉強するか」を明確にすることが重要です。
- 英検をきっかけにTOEICや転職に役立てたい
- 子どもと一緒に英語を学ぶ目標がある
- 昔やり残した英語へのリベンジ!
モチベーションが落ちそうなときは、SNSやアプリで学習記録を投稿するなど、他者とのつながりを利用するのもおすすめです。
模擬試験・過去問の活用法
英検5級に合格するためには、「本番形式の問題に慣れておくこと」がとても大切です。テキストでの勉強だけでなく、模擬試験や過去問に取り組むタイミングとその後の復習方法を工夫することで、実力がグンとアップします。
本番形式に慣れるためのタイミング
模擬試験に取り組むベストなタイミングは、試験の2〜3週間前。そのころには一通りの勉強が終わっていることが多いので、自分の理解度や時間配分をチェックするのに最適です。
- タイマーを使って時間内に解く
- マークシートの練習もしておく
- リスニングの再生スピードに慣れておく
本番と同じ流れでやってみることで、「当日あわてない力」がつきます。
解いたあとの復習方法のコツ
解きっぱなしはNG!模擬試験のあとにはしっかり復習することがポイントです。
- 間違えた問題は、なぜ間違えたかを自分の言葉で説明してみる
- 正解したけど自信がなかった問題もチェック
- リスニングは繰り返し聞いて、シャドーイングで強化
1回の模試から、3倍・4倍の学びを得る気持ちで活用しましょう!
まとめ:楽しく続ければ、英検5級はきっと合格できる!
英検5級は、英語をはじめたばかりの小学生や大人でも、しっかりと準備すれば十分に合格できるレベルです。文法や単語の基礎をおさえ、リスニングやスピーキングにもバランスよく取り組むことで、実力は自然と身についていきます。
教材選びや勉強の進め方は人それぞれですが、大切なのは「自分に合った方法で、毎日少しずつ続けること」。過去問や模擬試験を活用しながら、本番をイメージして練習すれば、安心して試験に臨めます。
初めての英検が、英語との楽しい出会いになりますように。まずは一歩、チャレンジしてみましょう!